本部会について

部会長 黒橋 禎夫(京都大学教授)

2021 年度から「産業とデータ・コンテンツ部会」を新設しました.デジタルアーカイブ学会が主として扱う文化・芸術・学術に関連するデータのアーカイブと利活用について,社会からの大きな期待に答えるためには,産業界との議論を深め,産業的に魅力あるエコシステムを構築していくことが必要です.デジタルアーカイブ学会はこれまでにもデジタルアーカイブ推進コンソーシアム (DAPCON) との連携をはかってきましたが,産学連携の取り組みを一層促進するために本部会を設立します.具体的には以下のような活動を視野に入れています.

  • デジタルコンテンツの生成,管理,流通,利用の各フェーズに渡る課題の調査および研究開発
  • デジタルアーカイブ産業育成に係る助言,技術開発支援,人材養成等
  • デジタルアーカイブに係る企業および各種団体等関係者の交流の場の提供

会員の皆様からも広く,本部会の進め方等にご意見を頂けましたら幸いです。

部会員

氏名所属
黒橋 禎夫(部会長)国立情報学研究所(NII) 所長
荒木 純隆(副部会長)
長野県 企画振興部 DX推進課 デジタルインフラ整備室
緒方 靖弘(副部会長)
寺田倉庫株式会社 執行役員, デジタルアーカイブ推進コンソーシアム(DAPCON)事務局長
柴野 京子(副部会長)上智大学 教授
太下 義之同志社大学経済学部 教授 文化政策研究者
神崎 正英ゼノン・リミテッド・パートナーズ 代表
後藤 和子摂南大学 教授
小林 慎太郎野村総合研究所 上級コンサルタント
木戸 崇之株式会社ABCリブラ
屋納 勇治株式会社ABCリブラ
太田 亮子(事務局)TRC-ADEAC株式会社 
原田 真喜子(事務局)東京大学大学院情報学環 講談社・メディアドゥ新しい本寄付講座 特任研究員
柳 与志夫 (オブザーバー東京大学大学院情報学環 講談社・メディアドゥ新しい本寄付講座 特任教授

産業とデータ・コンテンツ部会キックオフ連続フォーラム

●開催目的と概要
デジタルアーカイブ振興に関わる産学連携の在り方を検討するため本年4月に設置されたデジタルアーカイブ学会「産業とデータ・コンテンツ部会」の今後の具体的な取組課題を明らかにするため、学会・産業界その他の関係者が集まり意見交換をすることによって、その方向性に対する共通認識を得る機会として、以下のテーマによる連続3回のフォーラムを開催することになりました。

  • デジタルアーカイブ産業のスコープをどう捉えるか
  • デジタルアーカイブ産業振興の要因と方策は何か
  • 産学連携の具体策を考える
第3回「デジタルアーカイブを基盤とする産業振興政策:海外の動向とジャパンサーチの可能性」

・デジタルアーカイブ振興に関わる産学連携の在り方を検討するため本年4月に設置されたデジタルアーカイブ学会(JSDA)「産業とデータ・コンテンツ部会」では、今後の具体的な取組課題を明らかにするため、学会・産業界その他の関係者が集まり、共通認識を得る機会として、連続3回のフォーラムを開催することになりました。
・第1回「デジタルアーカイブ産業のスコープ」、第2回「アートコンテンツ展開のための基盤と見取り図」に続く第3回は、デジタルアーカイブを基盤とする産業振興政策をテーマに、海外の動向と日本の課題について、ビジネスおよび制度・政策的な観点からご報告をいただきます。さまざまな立場の方々の積極的なご参加を期待いたします。

  1. 日時:2022年1月26日(水)午後4時~5時30分
  2. 形式:ZOOMによるオンライン(アーカイブ配信は行いません)
  3. プログラム(予定)司会:柴野京子上智大学准教授、デジタルアーカイブ学会産業とデータ・コンテンツ副部会長
    1. ご挨拶と趣旨説明:黒橋禎夫京都大学教授・デジタルアーカイブ学会産業とデータ・コンテンツ部会長(5分)
    2. 事例報告「EUのデータ戦略とデジタルアーカイブ」
      生貝直人氏(一橋大学大学院法学研究科准教授・東京大学大学院情報学環客員准教授)(20分)
    3. 事例報告「産業界DAとジャパンサーチ:相乗効果の可能性」
      神崎正英氏(ゼノン・リミテッド・パートナーズ代表)(20分)
    4. ―休憩(5分)―
    5. ディスカッション(40分)
    6. まとめ
  4. 参加について
    • 対象者:デジタルアーカイブ学会会員、DAPCON会員、DARA参加機関、その他関係者
    • 定員:150名
    • 参加費:無料
    • 参加お申込みはこちら
第2回「商業アートコンテンツ展開のための基盤と見取り図」(終了しました)
  • 第2回は、産業振興の主要テーマであるアート、エンターテインメント関連のコンテンツ展開をとりあげます。国内には膨大なコンテンツが存在しますが、一部を除いて、規格・権利・保存・公開・課金等の様々な整備の困難があり、商業アーカイブズを形成できていません。ここでは産業化・商業化を前提とした共有プラットフォームの構想に向けて、コンテンツ事業、およびそのトライアルに取り組む事業者の方をお招きし、コンテンツデータの制作・流通・管理保存のシステムと考え方、実施に伴う課題等を検討したいと思います。奮ってご参加ください。
  1. 日時:2021年11月4日(木)15:00~17:00
  2. 形式:ZOOMによるオンライン
  3. プログラム(司会:柴野京子上智大学准教授、デジタルアーカイブ学会産業とデータ・コンテンツ副部会長)
    1. ご挨拶と趣旨説明:黒橋禎夫京都大学教授、デジタルアーカイブ学会産業とデータ・コンテンツ部会長(5分)
    2. 事例報告「集英社Comics Digital Archivesの事業展開」
      岡本正史氏(集英社・デジタル事業部)(20分)
    3. 事例報告「アートコンテンツ活用の問題点」
      太下義之氏(文化政策研究者、同志社大学教授)(20分)
    4. コメント(10分)
      山川道子氏(株式会社プロダクション・アイジー・デジタルアーカイブ学会理事)
    5. ―休憩(5分)―
    6. ディスカッション(30分+20分)
    7. まとめ(部会長・副部会長コメント)
  4. 参加について
    • 対象者:デジタルアーカイブ学会会員、DAPCON会員、DARA参加機関、その他関係者
    • 定員:150名
    • 参加費無料 (会員限定)
第1回「デジタルアーカイブ産業のスコープ」(終了しました)
  1. 日時:2021年8月11日(水)午後4時~6時
  2. テーマと形式:「デジタルアーカイブ産業のスコープ」、オンライン形式
  3. 構成(司会:黒橋禎夫京都大学教授・デジタルアーカイブ学会産業とデータ・コンテンツ部会長)
    1. ご挨拶と趣旨説明:黒橋部会長(16:00-16:05:5分)
    2. 基調報告「デジタルアーカイブ産業の現状と可能性」
      夛屋早百合氏(野村総合研究所主任コンサルタント)(16:05-16:20:15分)
    3. 事例報告「自治体によるデジタルアーカイブ事業の拡大・深化:公共図書館からの広がり」
      太田亮子氏(TRC-ADEAC自治体史編さん支援チーム)(16:20-16:30:10分)
    4. 事例報告「デジタルアーカイブ技術の世界展開へ」
      長谷部旭陽氏(NTTデータ社会基盤ソリューション事業本部ソーシャルイノベーション事業部デジタルソリューション統括部営業企画担当課長)(16:30-16:40:10分)
    5. 参加者からのコメントと報告者を交えた討論(16:40-17:50:70分)
    6. 産業とデータ・コンテンツ部会長・副部会長によるまとめのコメント(17:50-18:00:10分)
  4. 参加について
    • 対象者:デジタルアーカイブ学会会員、DAPCON会員、DARA参加機関、その他関係者
    • 参加費無料 (会員限定)